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連載インタビュー第8回(最終回)『今後の音楽人生』


第8回:今後の音楽人生

(取材・文/西廣智一)

 

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──シングル三部作で12曲制作しているし、今後それらの楽曲がライブのセットリストに加わることで選曲から漏れる過去の楽曲が増えるわけですよね。

 

AJ 会場限定シングル『FOOT STEP』、その前にリリースしたミニアルバム『VIVID』の3曲を含めて、もう17曲も新曲があるわけじゃないですか。それらが今後のレパートリーに入ってくることを考えると、昔の曲のうちどれかをやらなくなることでもあるし。ただ「ひまわり」や「粉雪」、「君に触れるだけで」という、いわゆるCURIOを知るきっかけになった曲に関しては、さっき言ったROLLING STONESが「Satisfaction」をやらなくなるような話と一緒で……本当に悩みます。曲はもう十分あるわけで、今後も新曲を作っていくべきかどうかって(笑)。

 

──新曲を増やしたぶん、ライブを長くするにしても限度がありますし。

 

BRITAIN ストーンズみたいにあのスタイルをやり倒すのもあれば、エリック・クラプトンみたいにいい歳の取り方を見せていくやり方もある。いい先輩がたくさんいるので、そこは……うまいこと理由をつけてやります(笑)。

 

AJ 折り合いつけながらね。

 

BRITAIN そう、どう転んでもカッコつくように。

 

──個人的には『VIVID』以降の楽曲は本当にしっくりくるものがあるので、どんどんライブで聴きたい。と同時に過去の楽曲も聴きたいし、ファンとしてもそこは悩ましいところです。

 

NOB あとはいいタイミングにこの曲がくる、っていうセンスになってくるんじゃないですかね。そういうさじ加減を考える楽しさもあるでしょうし。

 

AJ 自分が影響を受けた人たちのライブを観に行くと、そう感じることあります。このタイミングにこの曲を持ってくるのか、みたいなことを。やっぱりそういうのは嬉しいし、自分たちもそういう存在でありたいなと考えるところでもあるので。さっきの質問の5年後、10年後に対する答えになりますけど、そういうふうな考え方を持って続けていきたいなと。音楽との付き合い方はまた状況によって変わると思うんですけど、どうなりたいかは考えたことないなぁ……自分のブログにも書いたりするんですけど、あまり将来のことって考えないんですよ。CURIOを結成したときはとりあえず東京に出てメジャーな活動をしてみたいと思うようなことからスタートしてますけど、東京に来ていざメジャーデビューが決まってからは次のアルバムの新曲をどうしよう、次のライブどうやろうみたいに直近のことだけしか考えてられなくて、その積み重ねでここまで来たと思うんです。で、僕は先に一回CURIOを辞めて、他の3人で続けて、後に解散状態になって、また復活してという感じですけど、それも積み重ねですから。何かの大きな判断で、何年に解散してと決めてやってたわけじゃないですからね(笑)。

 

──ですよね。

 

AJ 重い話になりますけど、バンドを続けているといなくなった友達も結構いて。それは音楽を辞めるってこともあるし、死んじゃうってこともあるんですけど、そういう人たちは辞めようと思って辞めたのかっていうのとはまた違う話じゃないですか。例えば昨年やったライブもそうだし、これから予定しているライブもそうですけど、今日このライブをどんな感じでやれるかっていうようなことだけを大事にしてやるほうがいいのかなと思っていて。ちょっと刹那的すぎるし、あまりにも将来を見据えてない大人ってどうなのっていう考えもあるんですけど、ただ音楽との付き合い方に関しては今日をちゃんとやらなかったら明日はないと思ってないとダメだし。これは僕の好きなシーナ&ロケッツの鮎川誠さんが言ってたセリフなんですけど、「バンドはそのときだけ」っていう。このステージが終わったらもう次はないかもしれないから、この日を一所懸命やる。シナロケは夫婦でやってらっしゃいましたけど、他のメンバーが変わってもシナロケなわけで、このメンバーでやれることが嬉しいっていう活動の仕方で30年以上続いているわけじゃないですか。そこは本当に参考にしたいなと思っていて、この先10年のCURIOのあり方よりも今日のCURIOのあり方のほうが僕は重要かなと思うんです。そこから積み重ねて、第2部、第3部みたいなものにつなげていければいいかなと。そうしたらまた新たなヒントも見つかるかもしれないし。もっと極端なことを言えば、明日突然死ぬかもしれないわけで、今日がちゃんとやれてなかったらきっと後悔するんやろうなと思いますね。

 

──きっとその考え方というのも、年を重ねたからこそたどり着いたものですしね。

 

AJ そうそう。あんまり意味ないなと思った瞬間があったんですよ、10年後の話をいろんな人と話してるときに。音楽との付き合い方という意味では、さっきの鮎川さんの言葉みたいな考え方が正しいなと思いますし。だからこの3人がコアで、サポートメンバーを入れて5人でやれるライブも瞬間瞬間が大事なんです。本当は演奏できてることがありがたいと思うし、それこそリハ自体もありがたいですよ。ましてやNOBとは住んでる場所の距離もあるし、NOB抜きの4人でやってるリハと全員揃ってやるリハとでは全然質が違う。それは歌が強いというのももちろんあるんですけど、やっぱり空気ですよね。ピリッとするというか。だからリハといいながらライブみたいな感じですね、気持ちは。それを実感しながらやれていたらいいのかなと思います。

 

──では今後も体力が続く限りは、CURIOの活動を続けていくと。

 

BRITAIN まだ大丈夫ですよ!

 

AJ 今年はいけそうです(笑)。

 

──楽しみにしてます!

 

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