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連載インタビュー第7回『21年目のCURIO』

第7回:21年目のCURIO

(取材・文/西廣智一)

 

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──さっきこれから先のことを考えるとちょっと……と言ってましたけど、少なくとも『BEGINS AT…』の後にもう1枚シングルが控えているわけで。21年目にこのまま突入するわけですが、今後の活動については皆さんどう考えてますか?

 

AJ 何か積極的に事を起こしていこうというのは一連のリリースのことぐらいしか、厳密な計画としてはなくて。なんて言うんですかね、明確に30周年、40周年を目指してっていうのも、それもまたちょっと違うし。続けることが目標というのとはまた違うんですよね。かといってこの3部作を出したらしばらくお休みしますと、わざわざ宣言するようなことでもないですし。

 

NOB これがまさに“LIFETIME”なんですよ。確実に生活の一部になってるわけで、好きで演奏していきたい、歌っていきたいという中でCURIOというのは人生における核になっているし。他のバンドも経験してきましたけど、やっぱり結成したときからCURIOは僕の中ではすべてのような気が特にしてます。CURIOのメンバーであることが40代になってより誇りに思えるようになったし、こうやってレコーディングしたりライブしたりする中で、そういう気持ちは歳を重ねるごとにどんどん強くなっていくし。本当に代え難い存在です。

 

──20年前と比べるともちろんシーンも変化しているし、当時と比べたらロックの成熟度も変わっている。歳を取ってからどうやって音楽と向き合うか、その方法もかなり変わってきてると思うんです。当時だったら30歳、40歳になってもバンド1本で精力的に活動するという考え方もあったでしょうけど、今は他の仕事をしながらも、別に東京にいなくても音楽活動はできるわけで、いろんな選択肢を選べる世の中になりました。そこでこれからの音楽との向き合い方というか、5年後、10年後にどうなっていたいか、どんな音楽生活を送っていたいかというビジョンはありますか?

 

AJ みんなはありますか?

 

BRITAIN 僕は逆に「わー、もう今年で終わりだな」ぐらいの感じで毎回やってます。「ああ、手首が痛い」とか「指が限界。腰が痛い。膝が痛い」とか感じながら、「もう来年は今みたいに叩けないだろうな」って思いで、昨年のワンマンライブもやりました(笑)。そう考えると全然楽勝ってわけではなくて、奇跡のバランスでやれてます。まあ年齢からしたらまだ若いほうなんでしょうけど。

 

AJ 音がデカいからね、BRITAINは。

 

BRITAIN うん。だからデカい音で叩けなくなったら、そこで変わってくるかもしれないし。

 

AJ あれじゃない、最終的にはトッド・ラングレンみたいに打ち込みに走って、ステージで踊ったり(笑)。

 

BRITAIN そういうことになるかもしれない(笑)。昨年の東京公演の前も「足、動くかなあ」みたいに思ってたし。

 

AJ 鳥人間コンテストみたいに「動けーっ!」って?

 

BRITAIN そう。まあ2人は僕よりは若いんで、そんなことはないでしょうけどね(笑)。

 

AJ いやいや、左腕はもうぼろぼろですよ(笑)。

 

NOB そういう意味では、そのときの自分に合う楽曲っていうことで、今みたいになったわけですから。

 

──そこは歳を重ねていくことで、さらに変化していくでしょうしね。

 

AJ チョイスするものが変わっていくというのもあるでしょうね。具体的に言うと、「BIG TODAY」をずっとやるかどうかはわからないとか。どれも大事な曲やけど、トータルで表現したいものが少しずつ変わってくることでやらない曲とかは出てくるかもしれないし。体力的な面だけじゃなくて。

 

 

「第8回:今後の音楽人生」に続く。

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